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杉原未央、28歳。
職業、シンガーソングライター 元地下アイドル。
たった一度の失敗で人生は終わらない。何度だって、どん底からだって、"リスタート"できる。
北海道下川町で育った未央は、シンガーソングライターを夢見て上京。 しかし、不本意ながら売れない地下アイドルとして活動していた。
ある日、意図せず起きた有名アーティストとのスキャンダルによって、 世間からのバッシングを受けることに。思い描いていた夢に破れ傷つき、 故郷に帰ってきた未央だったが、家族や友人にも上手く接することが出来ずにいた。
そんな中、同級生の大輝は、未央を思い出の場所へと連れ出す。 自然豊かな景色とその優しさに癒され、未央はゆっくりと前を向き始める―。
宮城県石巻市の復興住宅で一人息子と暮らす真城蒼(綾瀬はるか)は一見、明るく立ち直ったかのように日々の生活を送っている。しかし、あの日、津波で行方不明になった夫・高臣(高良健吾)を待ち続けている。当時、高臣と義母の浅子(阿川佐和子)が大切に営んでいた本屋兼自宅も流されてしまい、その土地は災害危険区域に指定されたため、元の場所へは戻ることができずにいる。
あれからまもなく10年。蒼はコツコツと買い直した本と貯めてきた開業資金を手に街中の空き家をリノベーションして、高臣の愛する本屋を再開させることを決める。その時、義理の妹・遥(土村芳)の紹介で、人付き合いが苦手な移住者の建築士・葉山瑛希(池松壮亮)と出会う。当初は正反対の性格と異なる境遇からわかり合えない二人だったが、行方不明の夫・高臣の本屋を一緒に作るうちに互いにひかれあっていく。二人はうまくいくかに見えたが、高臣の存在が大きく、蒼も瑛希も踏み込むことができない…。